自然集合が生んだアートコンプレックス”アガタ竹澤ビル”
Service >> Delicious | Hatena Bookmark | Twitter

ある日曜日、天気は快晴。こんなに素晴らしいシチュエーションで、外に出掛けない手はありません。
というわけで行ってきました。馬喰町です。オフィス街らしい整然とした街並みの中にナチュラルに佇むこちらのビル、実はちょっとしたアートコンプレックス(複合施設)の様な状態になっているのです。さっそく中に入ってみましょうか。
ビルの入口です

入り口には所狭しと看板が並んでいます。溢れんばかりの手作り感。大学キャンパスの立て看板を少しだけお洒落にしたような感じといえば、上手く伝わりますでしょうか。

入り口から廊下を覗いた様子。無骨な雑居ビル然とした印象です。あまりにもそのままのため、少しだけ入るのを躊躇ってしまいました。ここから恐る恐る入っていって、非日常体験の始まりです。
404号室”CEDOK TOKYO STORE”

可愛らしい雑貨や食器類、それに本棚。入り口の無骨な雰囲気からは想像がつかないほど、雑貨屋さん然としています。こちらの”CEDOK”さんはチェコやドイツを中心とした商品を取り扱っておられるようで、神戸にも実店舗を運営されています。その東京店がこちら、馬喰町のアガタ竹澤ビル。

コーヒーカップの模様がキュートです。

入り口にはぬいぐるみが。大きい。
ふたつのお店が入居している304号室

ひとつのテナントをシェアしているお店もありました。こちらのお店がその右半分、手作りアクセサリーの制作と販売を行う”MAISON S’ADOUCIR”さんです。

キラキラ系のものよりも、こういう雰囲気のアクセサリーが好きという方も多いですよね。大きなお店と違って、作り手の方と直接お話ができたりするのが小さなお店の良いところ。ぜひ手に取ってご覧ください。

304号室の左半分、オリジナルの服を制作/販売されている”Disk1″さんです。こちらもキラキラというより、もっとユルい感じ。

ハンガーは手作りのダンボールワーク。かわいい。
静かな店内ですので、都心の繁盛店での服選びが苦手な方には丁度よいかも知れません。
地下一階もお忘れなく

地下にも行ってみましょう。これまでと打って変わって、少しだけ張り詰めた空気が漂っている地下への階段。その先にあるのが”gallery αM”です。

この時はアーティスト鬼頭健吾さんによる展覧会「編成態−リアルな現代の物質性」が開催されていました。全8組のアーティストが交代で展覧会を開くという企画のようで、鬼頭健吾さんの作品で第7回目。

圧倒的な大ヴォリューム。もともとがオフィスタイプの直線的なフロアーのため、その対比でより量感が際立っています。とても静かな空間でひとり、このヴォリュームと向き合う。良いギャラリー体験でした。
ちなみにアガタ竹澤ビルにはこちらのgallery αMだけでなく、2階にもFOIL GALLERYが入居しています。
305号室”MARKTE”

まだまだあります。こちらは305号室に構える雑貨屋さん”MARKTE(マルクト)”。ポップな色使いに密度高めな雑貨たち。雑貨屋さんといえばこうでなくちゃ!っていう方はきっとテンションだだ上がり。

USEDの食器類コーナー。シンプルな中に少しだけクセが取り残されている意匠が、見る人を虜にしてしまいます。
自然集合が生んだアートコンプレックス
いかがでしたでしょうか。他にも今回は紹介しきれませんでしたが、お洒落なカフェもあったり、その一方で渋い趣きの事務所や住まいとして入居されている部屋もあるなど、ビル内の雰囲気はちょっとカオス。
入居者の方のお話によると、実はここ、数年前までは空き家だらけで廃墟同然のビルだったようです。それが東京R不動産に取り上げられるようになってから続々と入居者が増えていったのだとか。今ではほぼ満室で、とても賑やかです。
最近各地方で「アートで町おこし」ムーブメントが活発化していますが、そういった人為的なものでなく、自然に集まるだけでこの濃さが生まれてしまうあたり、やはり東京はすごい街ですね。あたかもクリエイターがいたかのように、アクシデントが発生するんです。あちこちで。
元々衰退している地域であることもあって周辺のビルにはまだまだ空きテナントが多いのですが、こういうムーブメントで街が賑やかになっていくと楽しいですね。
三路線利用可能というとても便利なアクセスですので、休みの日のお出かけにいかがでしょうか。たっぷりと時間を取って行かれることをおすすめします。

住所:東京都千代田区東神田1-2-11
アクセス:JR総武本線馬喰町駅/都営新宿線馬喰横山駅/都営浅草線東日本橋駅から徒歩5分
開店時間:各店舗による
2010.1.23 update