「エレメント」構造デザイナー セシル・バルモンドの世界

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cecil

先日、東京オペラシティアートギャラリーで行われている”「エレメント」構造デザイナー セシル・バルモンドの世界”に行ってきました。

セシル・バルモンドは幾何学や流体力学を建築の構造体に応用することを得意とし、「構造デザイナー」と呼ばれています。
今回の展示では、彼がレム・コールハースや伊東豊雄など世界的に著名な建築家たちと協働したプロジェクトの解説パネルと、それらの構造体を生み出すまでの思索によって生まれた、様々なモチーフを用いたインスタレーションが展示されていました。

どれだけ先進的で芸術的なものであれ、建築は人が内に入る”箱”です。崩れてはいけませんし、傾いてもいけません。外見が奇抜に見える建築こそ、実は設計段階での数学的、物理的な検証がかかせないものです。
そんな、「創造と理の橋渡し」をするのが、構造デザイナーであるセシル・バルモンドの役目なのです。

彼が生み出したインスタレーションは、規則性と不規則性が混在した美しいものでした。
素数分布を床と、壁一面にビジュアル化した”Prime Floor and Wall”や、立方体の構造を最大限まで簡略化することによって全く新しい構造体を生み出した”H_edge”など、抽象的な概念である数理が三次元に現された作品の数々はとても新鮮に映りました。

受付で渡されるハンドブックには、各作品の説明が詳細に書かれています。しかし、どれも頭を一捻りしないと理解できない難解な理論ばかりです。ギャラリーで頭を使う、というのは稀な経験ですので楽しかったですよ。
また逆に、そんな理論を用いて生み出されたものを、人間は感覚的に美しいと感じることも不思議でした。”黄金比”なんかが、その代表例ですよね。

いわゆるアートやデザインの展示とは一味違ったこの展示、おすすめです。

展示情報

会期 : 2010年1月16日[土] – 3月22日[月・祝]
入場料 : 一般1,200円、大・高生1,000円、中・小生600円
※閉館1時間前以降に入場すると、夜割で半額になります。

会場情報

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京王新線の初台駅にある東京オペラシティギャラリーは、前回の”ヴェルナー・パントン展”をはじめ、いつも素晴らしい展示を企画してくれます。その内容の良さの割に、知名度が今ひとつに感じるのは京王新線沿いという立地のせいでしょうか。駅からは直結ですので、雨の日も濡れずに行けますよ。

おすすめのギャラリーの一つですので、ぜひ一度足を運んでみてください。

住所 : 東京都新宿区西新宿 3-20-2
アクセス : 京王新線初台駅東口下車 徒歩3分 / 新宿駅西口よりバス約10分
開店時間 : 11:00 – 19:00(金・土は20:00まで / 入館は閉館30分前まで)
休館日 : 月曜日、2月14日[日](ビル全館休館日)

2010.1.31 update

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