MUSIC SCRAPS 008:”nu jazz / 小沼ようすけ”

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onuma

「nu jazz」は、今や日本を代表するジャズ・ギタリストと言っても過言ではない小沼ようすけが、2001年にリリースしたデビュー・アルバムです。

この後アコースティックなサウンドへと変遷していく彼の、最もダンサブルな演奏を聴けるのはこの「nu jazz」でしょう。George BensonやDonny Hathaway、Grant Greenなどに影響を受けてジャズを本格的に始めたというのも納得の、ファンキーなプレイで、彼のルーツであるソウルやR&Bの影響を強く感じます。愛器であるGibson ES-335のファットな音色が、とても心地よいですね。

脇を固めるサポート・ミュージシャンの面々も、金子雄太(Key.)、大槻”KALTA”英宣(Dr.)、太田剣(Sax)など、彼の世代のジャズ・シーンを代表する名プレイヤーが揃っています。まさに同世代のオール・スターを揃えた、と言っても過言ではないメンバーで、各々のプレイも冴え渡っています。

楽曲は彼のオリジナルを中心に、Sting、Elvis Costello、Janet Jackson、Jamiroquai、Radiohead、D’Angeloのカバーなども収録されています。この音楽的素養の幅広さは、新世代のジャズ・ギタリストならではのものでしょう。
特に、ソロ・ギターで演奏されている「Virtual Insanity(原曲:Jamiroquai)」には舌を巻きます。ギター1台でベース、リズム、ハーモニー、メロディを表現するソロ・ギターは非常に難しいのですが、デビュー・アルバムにしてこの完成度は驚異的です。

当時、若干26歳。創造性と、熟練されたプレイを兼ね備えた若者は、30代ですら若手と言われるジャズ・シーンにおいて、驚きをもって迎えられました。そして彼は、その後もシーンの最先端を走り続けています。

このアルバムを入り口に、ぜひライブに行ってみてください。現在進行形で進化を続けている小沼ようすけの音楽は、やはり生で聴いてこそ凄さがわかりますから。

2010.2.3 update

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