”5links”に乗ってみました。

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以前、「“5links”が埋める街の隙間」で、開発者の五百住さんにインタビューさせていただいた”5links”ですが、早速実機をお借りして乗ってみました。

今回走ってみたのは、下北沢と三軒茶屋を結ぶ「茶沢通り」です。車の交通量は並、割と平坦な道ですので、特にストレスもなく走れました。(ちなみに「ばら商店」には、このときに寄りました)

では、いくつかの項目に分けて5linksのレビューをしてみたいと思います。

乗り心地

乗車時の姿勢については、ママチャリのように上体が起きた姿勢です。長距離の走行ですとロードバイクのように前傾姿勢の方が楽ですが、5linksのように短距離の走行を想定した場合、こちらの方が最適だと思います。

タイヤやサドルのクッション性もあって、一般的な自転車並の乗り心地を実現しています。

走行性能

スピードは、ママチャリと同じ程度です。そもそも、5linksはそんなにスピードを出す乗り物ではありませんしね。

現在はシングルスピード(ギアが一段)ですが、五百住さんによると、後輪周りが改造できるように設計されているそうなので、自分の使い方に合わせてカスタマイズすることができます。

また、慣れるまでは直進時のハンドリングが安定しませんでした。僕が普段乗っているロードバイクに比べると小回りが効くため、ハンドルの反応がクイックなんですね。これは30分も乗っていると慣れてきました。

折り畳み

ここが5linksの目玉ですね。まず、折り畳んだ状態は写真のようになります。両輪が地面に着いているので、そのままハンドルを持って転がすことができます。折り畳んでしまうと持ち上げるしかない。他の折り畳み自転車とは一番違うところですね。

組み立てると、こうなります。慣れもありますが、折り畳んだ状態から組み立てるのに1分もかかりません。早ければ、30秒くらいで走り出すことが可能です。

組み立て方は、以下の動画を参考にしてください。

組み立て、折り畳みが非常に容易なので、電車に乗るとき、降りたとき、ストレスが少ないんですよね。輪行がここまで気軽にできる自転車は、見たことがありません。

ちなみに、電車に載せるときはこのようにカバーを被せます。このカバーは、普段はサドル下のバッグに収納されています。非常に機能的ですね。

お店によりますが、テーブル横にスペースがある場合は飲食店等にそのまま引いて行くことができます。都心では自転車の盗難が多発していますから、その心配がなくなるのは嬉しいですね。

とはいえ、毎回折り畳んで持って入るわけにもいきませんので、鍵は携帯しておくようにしましょう。長時間滞在する場合は店内まで、短時間の場合は駐輪という使い分けができます。

活用法

今後乗ってみたい場所を挙げるのなら、まずは都心ですね。僕の場合、自宅から新宿までは電車で40分ほどかかるので、ロードバイクでないと都心に自転車で行くのは難しいです。5linksだったら、「まず都心の任意の駅まで電車で移動→そこから周辺を自転車で散策」という乗り分けができます。

また、5linksは自宅から駅までの距離がある方にも役立つ乗り物でしょう。自転車でしたら徒歩と比べて所要時間は約1/3で済みますし、そのまま電車に持ち込める5linksは、駐輪場の空き状況を心配する必要もありません。

レジャー目的での利用も楽しそうですね。個人的には鎌倉まで電車で行って、5linksで散策。その後江ノ島までだらだらとサイクリング、なんていう使い方をしてみたいです。(そして僕の家の場合は、そのまま江ノ島から小田急線で帰路につくことができます!)

可能性は無限大ですね。

まとめ

今回5linksに乗ってみて、これはやはり電車と組み合わせて使いたい乗り物だなと思いました。正直なところ、走行性能に関してはママチャリ並です。しかし突出した携行性、ここに関しては他の追随を許しません。

おそらくほとんどの方は、自転車を電車で運んで、出先で自転車に乗る。なんていう経験はしたことがないのではないでしょうか? 実は僕もありませんでした。いつもは電車で行って歩いて散策する下北沢、三軒茶屋という土地を、自転車で走るということ自体が新鮮な経験でした。

普段は電車で通過してしまう2地点の間を、5linksは埋めてくれます。点と点を結ぶ線にあたる場所が、行動範囲になるわけです。簡単に言えば、「行くはずのなかった場所に行くことができる」んですよね。

実は、都市生活において、同じ場所を同じルートで動いて生活している人がほとんどです。同じ時間に家を出て、同じ駅から同じ路線で、同じ職場・学校まで…そんな日々を繰り返してはいませんか? そんな中で、5linksは日常の移動に変化をもたらします。

「高速交通機関の発達は、世界を狭くした」と、よく言われます。これは時間的な距離を示す言葉です。確かに、遠くの土地へ早くたどり着くことは容易になりました。しかし「近くの、ちょっと遠いところ」に足を伸ばす手段っていうのは、意外となかったんですね。簡単に言えば、駅から遠いところです。

ここが埋まると、面白いですよ。今まで人が通らなかったところを、人が通ることになります。人が通るということは、そこが商業圏になるわけです。僕は、5linksのような乗り物が普及することは社会にすら影響があると思っています。

5linksに乗っていたら、「社会のデッドスペースをなくす」なんていうキャッチコピーが思い浮かびました。確かに、その可能性を秘めている乗り物だと思います。

2010.4.2 update

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