企画室対談 002 : Macを使い続ける理由

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最近、着々とシェアを伸ばしているMacintoshコンピュータ。ほかのメーカーと大きく異なる存在感を放つ都心大型量販店のMacコーナーは、多くの人々にその存在感を印象づけています。なぜ今、Macはここまでシェアを伸ばしているのでしょうか。そこには単純な造形の良さ以上に、何か別の大きな要因が含まれているように私たちは思うのです。
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ワタベカズキ
 
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木村彩人

木村彩人(以下A) – いつからMac使ってるの??

ワタベカズキ(以下K) – 大学に入学する直前だね。高校時代にアルバイトで溜めたお金を全部つぎ込んで。

A – もしかして最初に買ったのはPower PC?(※Intelプロセッサ以前に搭載されていたシステム)

K – そう、PowerBook G4。音楽編集もパソコンでやる時代だよなって思ったから、Logic(音楽編集ソフト)を入れて。音大に行くって決まっていたから、専攻はギターで演奏がメインのカリキュラムだったけど、かといって曲を作るときに「ウチにドラムがないからドラムの音は出せません」では話にならないじゃん?(笑)もちろん打ち込みはレコーディングスタジオで録った音にはかなわないけど、ひとつこう、制作物として人に聴かせても恥ずかしくない状態に持っていくために、いろいろ器用にできないといけないって思って。

A – 音楽をやっている人でメモ帳的にMacを使うことって多いらしいね。とりあえずマイク繋いでおいて、アイデアをストックしていくみたいな。

K – うんあるある。最近はICレコーダーも安くなったし、そっちを使う人が多いけど。

A – ふーん。

K – 今はアルミニウム筐体になったiMacに買い替えて使っている。ちょうどいつ頃だろ、1年前くらいかなあ買ったのは。

きっかけは”単純に格好良かったから”

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K – はじめてMacを買ったのはいつ?

A – 高校のときに初めて自分のコンピュータを買って、それはノート型のVAIOだった。VAIOを買ったときはまだインターネットをしたりとか、それくらいの用途しか考えてなかったけど、次第にコンピュータを生産するためのツールとして使うようになってきて。そこからMacが気になり始めた。

K – デザイナーってみんなMac使っているしね。

A – っていうのもあるし、けどそれより単純に格好良かったから(笑)制作ツールとしてはその時代からすでにWindowsでもMacでも大した差はなくて、正直どっちでも大丈夫だったんだけど、なんか憧れてた。最初に買ったMacはiMac G5で、大学に入るくらいのタイミングで。

K – じゃあ大体同じくらいの時期にMac買ったんだね。

A – そうだね。あの一体型の軽やかなデザインが衝撃的で、iMacに決めた。でそれを買ってからはどんどんハマった(笑)今の主力はアルミのiMacと黒のMacBook。最近のコンピュータって十分こなれてるから、買うのはとにかく安い機種にして、毎日持ち歩いて使い倒すって方向にしてる。ウェブ制作中心だと全然不満なく動くからね、安い機種でも。

K – 俺の使い方だとパワーが必要だからそうはいかないなあ。プロの人たちはもっとだけど。音楽で録音をするとなると、一つのトラックに何個もエフェクトかけるし、例えばドラムを録ろうと思うとマイク6台くらいは立てて別トラックで取り込むし、ギターならひずんだ音と、クリーンな音は別のトラックで録る。それを各トラック単位で調整して、全体を見てなじませて、それを最終的に2ミックス(ステレオ)に落とし込んで完成。それがCDっていうメディアになって僕らはそれを聴いている。

A – そこまでするんだ。音楽の人って大変だなあ、お金が掛かる(笑)

K – お金掛かる割に回収しづらいしね(笑)

A – そう考えたら僕の職業って楽だなあ。僕のMacはコンピュータとして安い部類の機種だけど、それで制作も調べ物も、メールやスケジュール管理とかも全部こなせてしまうし。ケータイよりなくしたら困るくらいそれに依存してる。

K – 音楽はそういう意味で難しいよね。コストパフォーマンスが悪すぎる。結局Mac以外にもいろいろ機材とか買うし。そういう意味では、音楽はおすすめしない(笑)

ひとつの哲学を持ってデザインされている

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A – Macを使ってる理由って何?音楽やってるしLogicを使いたいから、Logicが使えるOSっていうことでMac?

K – いや、実際LogicみたいなことができるソフトってWindowsにもたくさんあるんだよね。けどそこで俺がMacが好きな理由に繋がるんだけど、Logicって今はアップルが開発してるじゃん?アップルがハードを設計して、OSを開発して、アプリケーションも作ってる。これが例えば他のコンピュータメーカーならそうはいかない。例えばOSの部分はMicrosoftだったり。つまりコンピュータを使う過程全体を一体で、ひとつの哲学を持ってデザインされているアップルの方が各要素間のマッチングが優れていて、使っていて気持ちがいい。

A – 確かに、アップルってそういう塊みたいなものを作るのが得意だよね。例えばWindowsって言ったらそれはMicrosoftのOSだけど、Macって言ったらそれはOSやソフトウエアだけでなく、ハード本体やマウスなんかに至る全体をひっくるめた概念になる。

K – そう。しかも、それぞれに「あ、こうして欲しいんだな」「こういう体験をして欲しいんだな」っていう一貫した意志が使っててちゃんと見えてくる。

A – そういうところでは圧倒的に差があるかもなあ。

生産するための道具

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K – よく家電量販店に売ってるコンピュータで、デスクトップにプロバイダーのアイコンが並んでいたりとかあるじゃん?短絡的な思惑しか見えなくて、嫌なんだよね。

A – あるある。昔友達のパソコンを触ったときに、画面の右上の方に広告がずっと出ていて。これは何?って聞いたら、最初からあるんだけど消し方がわからなくてっていう。何もそこまでしなくてもって思ったね。

K – Macですごいと思ったのが、GarageBandが最初から入ってるじゃん?あれって普通使う人めったにいないよね。だって音楽編集ソフトだよ?(笑)真っ当に考えたらあり得ない。けどそれを「あれば面白いじゃん」っていう感覚で入れちゃうのがすごいと思う。

A – コンピュータって何かを生産するための道具だよね。基本原則として。けどコンピュータが幅広く普及する過程で、受信するためのツールとしてコンピュータっていうのが増えてきた。けれどもコンピュータは本来それだけじゃないから、そこで何か無理矢理ねじ曲げてしまって、こじれちゃったんじゃない?そういう意味ではMacは基本に則って、素直に進化しているんじゃないかな。それの現れの一つがGarageBandの標準搭載。

K – 僕らはもっと特化されたソフトウエアを沢山インストールするけど、普通は最初から入っているソフトだけでもう全然大丈夫だろってくらい、いろいろ入ってる。足りないのはWordとExcelくらい?

A – 確かにコンピュータを使って作れるものなら、大体は買ったばかりのMacでも作れるようになってるね。

K – Macはクリエイターのためのものっていうイメージが未だにあるみたいだけど、初心者であるほど逆にMacを選択するべきだと思う。

A – 絶対Windowsじゃないといけない理由がない限りは、Macでいいかもね。

K – いつも不思議に思うのは、みんなiPodは買うのに、コンピュータはWindowsっていう人がすごく多いこと。違和感ないのかなあって。

A – 知らないだけなんじゃない?最近大型家電量販店でMacコーナーができるようになってから、全てのデスクトップ型の中で一番売れてるのってiMacらしいし。

K – 知れば買うって人はまだまだいるかもね。

2009.10.27 update

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