No.001 : 音楽は空間をアシストする(後編)/長勲
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バーベキュー、海、野外パーティ。夏は同じ時間を共有する季節。楽しげな空間に良質な音楽があれば、きっと、より良いひとときが創造できるはず。ちょっと引き出しを覗かせてもらいましょう。
HARRY HOSONO & THE WORLD SHYNESS / FLYING SAUCER 1947
C – ここまでの3枚は海外のアーティストだったけど、最後は日本の大御所行きましょうか。細野晴臣。
K – あー来た(笑)最後にこれを持ってくるとは。
C – いいよね、やっぱり。ちなみにこれは2007年にリリースされたカントリー系のアルバム。HARRY HOSONO & THE WORLD SHYNESSっていう名義で、タイトルは「FLYING SAUCER 1947」。楽しいときに聴く感じかな。
A – 本当だ。これはお酒のアテに聴くべき(笑)オールシーズンで聴けそうだね。
K – 家飲みっていうより、バーの空間に似合いそう。それもゆったりしたところじゃなくて、すごく楽しげに盛り上がってる酒場みたいなところで。
C – ちなみにこれ一発録りらしいんだよね、全部。それでこのクオリティはさすが細野晴臣。UAとデュエットしてる曲もあるよ。
K – さすが細野さん、1枚のCDの中での振れ幅がすごい。全然飽きないね。でもこの曲すごくアダルティー(笑)
C – もし部屋に女の子が遊びに来てるときに、これ流したら「なにか企んでる?」って思われそう(笑)
K – そこは男なんだから、普通は何か企んでますけどね(笑)
音楽は空間をアシストする

C – 今回はこんな感じで、夏っぽい音楽を集めてみました。夏はみんなで同じ場所を共有しやすい季節だから、空間をアシストする音楽たちっていう括りで。
K – 空間をアシストするって、いいキャッチコピーだね。いただきました(笑)確かにそうだよね、音楽って本来そうだと思う。
C – そうかもね。電子音楽とか前衛的なものはけっこう内向的というか、ひとりで聴き浸りたいときはいいんだけどね。せっかくこれからの時期はみんなで一緒にお出かけしたりするんだから、そういう観点で選んでみようかなと思って。
耳は育つもの
A – 最後に、何か言いたいことがあればどうぞ。
C – えー、なんか無茶振りだなあ(笑)そうだなあ、普段あまりこういう音楽を聴かない人たちに、これをきっかけにいろいろな音楽を聴いてもらえるようになったら素晴らしいよね。ほら、耳って育つものじゃん?いろいろな音を聴いている上で。
K – うん、耳は育つ。昔俺が音大行っていたころに受けた授業で、ノイズミュージックについてレポートを書くっていうのがあったんだよね。それまでノイズって一度も聴き込んだことがなくて、それで一時期ひたすらノイズばかり聴いていたら、次第にわかってきたんだよ。ノイズの何が良いかってことが。それで俺はもうダメだなって思った(笑)
C – 俺もノイズミュージックで踊れる(笑)馴れだよね。本当に。
K – ノイズを聴いてると、ずっと鳴ってる音がだんだん聴こえなくなっていくんだよね。曲全体ではずっと爆音で音が鳴ってるんだけど、その内に、爆音の中で変化しているところだけを耳が追うようになる。そうなってくると楽しいよね。一見無作為に作られたように見えて、実はものすごくこだわって練られていることに気づくから。
C – 本当にそう、それってすごく楽しい体験なんだよね。音楽は嗜好品だからそれを押しつけはしないけど、そういう楽しみはあるから、トライする人が増えると嬉しいよね。
2009.10.4 update
