「KALENO」について、まとめてみました。

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僕たちがKALENO.netを立ち上げて2ヶ月。徐々にコンテンツを拡充するサイトなので、見た人からはまだ方向性が見えづらい状況だと思います。自分の考えを整理する、という意味も含めて、今日はこの「KALENO」というプロジェクトについて書き残しておきます。

まず初めに、サイトにも載せている、KALENOのフィロソフィーを引用しておきます。

インターネットの台頭とグローバル化の進展は、私たちの仕事や生活のあらゆる部分において、未だかつて無い利便性と即物性をもたらしました。その反面、あらゆる分野で見られる飽和、均質化、二極化といった問題から来る社会の閉塞感は、日に日に顕在化しつつあります。短絡的なインパクト指向、機械的に突き詰められた効率化、模倣のスパイラルと情報技術の発達によるそれらの量的爆発によって、明確な打開策が編み出されないまま創造と消費の繰り返しは泥沼化しています。
グローバル化された巨大資本による”均一で大きなデザイン”はよりその精度を上げ、時にはそういった事実さえ忘れてしまうほど、スマートかつリーズナブルに、私たちの素朴な欲求を淡々と満たし続けています。今やどの駅前でも見ることができる無表情なファストフードやコンビニエンス・ストア、地域を占領するクリーム色の巨大ショッピングモール———。
私たちはこの度、それらがもたらした大いなる成果を認めつつ、均一で大きなデザインの限界点、それが広まる上で抜け落ちた部分を取り戻すため、文明人として本来あるべき本質的な豊かさを具体的な提案と共に追求することとしました。
KALENO.netのオープンはその第一歩です。

これ、簡単に言うと、「ユニクロやマクドナルドはすっごい便利だけど、それだけじゃつまらないよね。」っていうことなんです。ユニクロやマクドナルドが悪いわけじゃないんですが、そういうものに依存しすぎた社会が出来上がりつつあるな、と。100円均一ショップなんかも、そうですよね。チェーンの居酒屋なんかも、そうかもしれません。

資本主義を突き詰めていくと、ああいう「最大限に効率化したビジネス」の方が強いのは当たり前なんです。経営的にはコストは最大限カットすべきですから、片方の側から見ればそれは正しいやり方です。でも、そういう消費活動ばかりしてると、社会とか人間自体も効率化されちゃうんですよ。それは漫画に出てくるような、無駄がない完璧人間が求められる社会です。

僕、それ嫌いなんですよ。

上の文章では「均一で大きなデザイン」という言葉でそれを表現していますが、そういう社会ってお金が基準でいろいろ決まって、お金が人間より優先されます。最近「ブラック企業」なんていう言葉が流行ったように、こんな先進国で、奴隷みたいな扱いを受けてる労働者がごまんといるわけです。そして、それを「当たり前」、「社会人はそういうものだ」なんていう風に受け止めてしまっている人がたくさんいるのが、さらに問題を根深いものにしています。

そういう資本主義のビジネスって、「機械ができるならそれが一番良い」仕事がほとんどなんですよね。ようするに、人間独特の「ブレ」は「無駄」なんです。なんで人間が生み出した社会の仕組みが、人間の性質を否定してるんでしょう。僕は、いまだに理解できません。

そうなってしまった社会を、少しでも、僕の周りだけでも違ったものにしたい。そんな思いでKALENOを始めました。

ここで勘違いして欲しくないんですが、ああいう大規模なビジネスにも存在意義は(おそらく僕たちよりも)あるんです。資本主義の上では、正しいですよ。でも、そこじゃない場所で生きたい人も、少数ながらいるんです。僕の周りには、そういう人がたくさんいます。良い大学にいって、良い企業に勤める。素晴らしいことだとは思いますが、それ以外の生き方にも寛容な社会にならないと、社会全体の行き詰まった感じは解消できません。今の状態では少数派は生きにくいですし、無理に多数派に行った人は苦しみながら生きています。ほとんどの人は、無言の圧力で選択権が奪われているのが現状です。

そんな中でのKALENOの役割は、どうやったら人生を豊かに過ごせるか、そのヒントを与えることです。そして、KALENOが考える「豊かさの基準」は、経済力ではありません。抽象的な感覚なので言語化が難しいのですが、「満足度」とでも言えば良いでしょうか。

例えば、僕は最近、西馬君が持ってきてくれた、1000円くらいの耳かきを使っています。これが、とてつもなく素晴らしいのですよ。耳かきをするたびに、この耳かきを使っている喜びを感じます。気持ちよさも一入です。もちろん「耳をかく」という目的のためだったら、100円均一の耳かきでも機能は果たせます。しかし、そこに1000円をかけるだけで、一生、耳かきがより充実したものになるんです。マクドナルドでバリューセットを2回食べて、同額を消費するのとどちらが豊かと言えるでしょうか?効率化すべきは、金額の大小ではないんです。

豊かさの基準って、本来こうあるべきですよね。お金をどれだけかけたか、なんて問題ではないわけです。自分が出せる範囲で、最大限に自分が豊かになるものを探せば良いんですよ。ただ、そういう情報を得るのが苦手な方もいらっしゃいますよね。なので、KALENOは僕たちなりの基準で選んだ、「ここにお金使ったら面白いんじゃない?」というモノ・コトを紹介していきます。

ようするに、若造が生意気を言ってるんですよ。今までの社会に、「もっと面白くなれるだろ、日本って国はそのくらいポテンシャルはあるだろ。」って言ってるんです。そして、自分たちが面白いと思うものを世に広めたいという、とても単純な欲求から始めた企画なんです。

今のところサイトのコンテンツは僕と彩人で更新していますが、今後は記事を書く人も、増やしていこうと思っています。KALENO.netは時間が経てば経つだけ、充実したデータベースになっていきますよ。
そして、紹介したモノを販売できる、ウェブショップの機能を持たせたり、実際に店舗を出店する計画も立てています。出店は出資者がいないと難しそうですが、ウェブショップは年明けから準備を始めるつもりです。せっかく提案したものなので、自分たちの手でお届けしたいですからね。

僕は、これからしていくKALENOの提案が、いつか日本の社会全体に良い影響を及ぼすことを夢見ています。そして、こういった「健全な消費活動」が、国内の産業、また芸術・文化振興の一助になるものだと信じてやみません。

2009.12.19 update

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