”Soundation Studio”を使って、ブラウザ上で音楽制作をしてみよう。

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Googleの各種サービスを筆頭に、以前はコンピュータ上のアプリケーションで行っていたさまざまな処理を、現在ではブラウザ上で行うことができるようになりました。特に、文章や画像の編集に関しては機能が非常に優れた、充実したサービスが生まれています。

しかし、音楽や映像の分野、すなわちデータの容量が大きくなってしまう処理に関しては、目立った進展はないように思っていました。音楽で言えば、いわゆるDTM(Desctop Music)、もしくはDAW(Digital Audio Workstation)と呼ばれるような機能を持ったものは、過去にありませんでした。

ところが、今日知ったSoundation Studioというサービスは、限られた機能ではありますが、まるでLogicCubaseのような感覚で音楽制作をすることができます。

Soundation Studioの初期状態。

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これが、Soundation Studioの初期状態です。
左に各トラックのコントロール、右に音素材のライブラリ、下に再生・テンポなどのコントロールが配置されています。ほとんどLogicと同じです。

とにかく音を出してみよう。

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とりあえず、あらかじめ用意されている音素材を鳴らしてみます。右にある「Library」の中に、様々な音色、フレーズが入っています。好きなものを選んで、中央にドラッグアンドドロップしてみましょう。初期状態だとテンポが125に設定されているので、まずは同じく125の素材を使用します。設定を変更して、他のテンポの素材を使用することも可能です。

ドラッグアンドドロップすると、その音素材の波形が表示されます。無事に貼り付けられたら、再生ボタンを押して確認してみましょう。音は出ましたか?

自分で音を打ち込んでみる。

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次に、自分で音を打ち込んでみます。「Audio Channel」ではないトラック(初期状態だと一番下のトラック)上で右クリックして、「New Note Clip」を選択します。すると別ウインドウで、ピアノロールが表示されます。

鉛筆のアイコンを選択すると、クリックした場所に音が置けるようになります。音を伸ばしたいときは、右端をドラッグアンドドロップすれば、好きな長さにできますよ。

簡単に曲を作ってみましょう。

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音素材を重ねて、それに合った音を打ち込めば、簡単な曲が作れます。最初は、音素材の組み合わせだけで作っても良いでしょう。

ピアノロールでの操作と同様に、音素材も表示された波形の右上をドラッグアンドドロップすることによって、フレーズをループさせることができます。適当に重ねれば様になる素材がそろっていますので、初心者の方でも、それなりの曲が作れるでしょう。画像は、僕が下記のデモソングを作ったときの最終的な状態です。

作った曲を、保存する。

実はSoundation Studioでは、自分で作った曲をwavファイルで保存することができます。もしくは、ウェブ上で聴けるURLを発行してくれますので、お好きな方を選んでください。右下の「+」ボタンで実行できます。

以下で、僕が作った曲が聴けます。数十分で、このくらいは作れますよ。Logicなどを触ったことがない方も、ぜひ音楽制作を楽しんでみてください。

上級者向け情報。

・キーボードでかなりの操作ができます。command+Zでアンドゥ、リージョンやノートの消去はdelete、再生・停止はspaceで可能です。他にもあるかもしれません。

・エフェクトは今のところ11種選択できます。各トラックに複数設定できます。

・オートメーションが非常に優秀です。volume、panはもちろんのこと、設定したエフェクトのパラメータを全てコントロールすることができます。

・ループ再生可能です。

・音素材はストレッチ可能です。

・当たり前と言えば当たり前ですが、オーディオの録音はまだ出来ません。

・オーディオファイルに書き出すだけではなく、セッションを保存・読込することも可能です。

まとめ。

Soundation Studioの出現は、音楽制作の一般的なワークフローを覆してしまう可能性を秘めています。今はProtools、Logic、Degital Performer、CubaseなどのDAWアプリケーションが乱立し、ユーザーはファイルやプラグインの互換性に悩まされています。しかし、ブラウザで動作するこのSoundation Studioは、それらの問題を全て解決します。

もちろん、まだ実用に耐えうるレベルではありません。動作は不安定ですし、本来あるべき機能もまだまだ実装されていません。そもそもオーディオ録音ができないのは、致命的ですからね。

とは言え、今後がとても楽しみなプロジェクトです。Soundation Studioの動作が安定し、機能が完璧になったとき、音楽制作の現場はインターネットに繋がったコンピュータが一台、なんてことになるのかもしれません。

2009.12.30 update

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